Silver and Gold

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by Walid|バイワリッド

本日は、少し趣向を変えて私物である by Walid|バイワリッド の、
シャツをご紹介させていただきます。

梅田店にて、バイヤーがヨーロッパへ直接足を運んでの、
海外仕入れが始まって序盤の頃。

圧を感じる様な、迫力のある服が入ってきたなと思いました。

シワクチャでカットオフ。
コレには刺繍が入ってて、アレには無い。なんか違う。
よく見ると生地の縫い位置が違ったり、更には、色も違うし生地も違う。
同じモデル名で同じ色表記なのに。

 

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そんな、一点モノばかりなのですぐに買わせてもらう訳にはいかず、
セールスが一旦落ち着きを見せる頃合いを見計らい続け、マイサイズとは微妙に違ったけど、
どうしても欲しかったので購入させて頂きました。

ゴシックが入る様な、一瞬ステージ衣装を感じたのも確か。

でも、違いました。

月並みな表現になってしまいますが、
経年変化を肯定的に捉えさせてくれるのは肝。
着る程に洗う程に、明らかに別の一着へと進化する様は、
高額でありながら、ここぞというタイミングの一着ではなく、
毎日の様にでも、ハードに着込むことを許してくれました。

着用感が服に与える印象は、消耗していってるではなく、完成に近づいている。

頭の片隅に、歴史あるアンティーククロスだから、破れたら縫えばいい。
むしろその方が自分のモノになって良いと、暗示をかけられたかのようで。
そういえば、穴を塞いだと思われる刺繍が施された一着も実際にあったしなと。

着なかったりする時期もありながら、生地の厚手なリネン素材は、
通年袖を通せるので、気づけば年中袖を通しています。

 

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アンフィニッシュの首元は、モケッとしてきて色は灰色に。
ステッチのパッカリング部分も同様。
左腕は、家庭用洗濯機で洗いすぎたせいか、スリップして裏生地が出てきましたが、
全く気にしていません、むしろソレに愛着を感じる程。

個人的に、挑戦したことのなかったアルチザンでデザインされた服。
服を自分に合わせるというよりか、自分を服に近づけていくような。

似合うか似合わないかより、欲しい!
そんな、気持ちを持てて、袖を通せた事を、愛用を重ねる度に、
良かった!と、感じています。

今となっては、スペシャルな日常着。

どんどん、ボロボロにしたいし、修繕(なお)したい。
洗う事で、色もしっかりと抜けていくリネンファブリック。
袖は、レザージャケットの様に横方向にシワが刻まれます。

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This garment has been hand-dyed. No two are ever the same.
Any imperfections are a part of its charm. Treasure it!

( by Walid|バイワリッド ブランドタグより。)