cantate|カンタータ のシャツシリーズはヨークの高さが特徴的です。見た目にも少し違和感、真面目な作り込みからはデザインとしてさり気なく、洒落ております。実際、着用感への配慮らしく肩回りの可動部分にステッチを配さないようにと、必然のデザイン。ブランドのイメージアイテムの一つであるボーダーシャツ。豊満な糸を特殊な機械で編みたてる事で、ドライでとても心地よく、しっかりとタフさもあるのです。育てるという感触を持つ事の出来るカットソー、重ね着の隙間から見えるシルクテープと水牛ボタン。以下 LOOK BOOK 文章による、紹介です。
Here Comes The Sun
Horizontal Stripe Shirt [18SSCA098]
トルコのイズミル地方原産の繊維長の長いエーゲ海コットンを採用。それをオープンエンド紡績という製法でつくった特別な糸が使われています。素材はドライタッチで、それは表面の撚りを強く、中を甘くしているからで、肌に馴染み、着やすい素材です。 一般的なボーダーカットソーは、直線的に裁断したものがほとんどですが、cantate のボーダーシャツは、胸にゆとりを持たせ、ウェストをシェープさせ、ジャケットのインナーとしても着やすいように工夫しました。裾の両脇にベンツをいれ、ボタンをアクセントに。裏に貼ったグログランテープはシルク素材が使われています。 今季は、ピカソブルーとレッドの2色のボーダーを用意しました。ブルーはこの種のシャツを愛用したパブロ・ピカソに因んで、この季節らしい色合いです。レッドも一着で主役を演じられる色だと思います。
Strawberry Fields Forever
Check B.D. Collar Shirt [18SSCA096]
素材に使われているのは、ボタンダウンシャツと同じ「GIZA86」という希少なコットンです。経糸にも緯糸にも36番単糸使い、チェックに織りあげました。色はブルー系とレッド系で、レッド系だけ、シャドーストライプが入っています。 長めの襟先のボタンダウン、衿腰の低い仕様は無地のボタンダウンシャツと同じデザインです。チェックでもカジュアル過ぎないところは「GIZA86」の高品質な素材から漂う味わいによるところが大きいでしょう。 カジュアルアップにも、ドレスダウンにも、両方の着こなしに使えるシャツではないでしょうか。まさに大人に着て欲しいチェックシャツです。
Please Please Me
B.D. Collar Shirt [18SSCA097]
トラッドの殿堂と呼ばれるブルックス ブラザーズが19世紀末に生み出したのが今やメンズファッションに欠かせないボタンダウンシャツです。創業者の孫であったジョン・E・ブルックスが、英国でポロ競技を観戦中、選手のひとりが風にあおられて襟が邪魔にならないようにボタンで襟先を留めているのを見てこのシャツのデザインを思い立ったのです。 そんな物語性があるアイテムを上品な素材で作り上げるのも cantate らしさではないでしょうか。今回、採用したのは「GIZA86」という高級素材。経糸には 40 番を毛焼きにして毛羽を落とし 36 番単糸に。緯糸には3本の糸を撚った三子糸(みこし)が使われています。デザインは、前回と同じで、長めの衿下はロールがきれいに見えるように。衿腰を3.8cmと低めに設定してあります。背中のショルダーヨークの位置が高い点も前回と同様です。 伝統あるデザインのシャツですから、男らしく見えるようにとの配慮です。