O Project｜オープロジェクト 2020秋冬 が始動です。いつも以上に素材に拘りを感じた今シーズンのラインナップ、天然素材の特徴を生かした生地には脱帽。最高の着心地を皆さまにも届けたくセレクトした品番の数々、糸の持つ光沢感さらにドレープを生み出す織物は何処か品を感じるラインナップです。

Designer / JAN-JAN VAN ESSHE は、2003年アントワープ王立芸術アカデミーを Dries Van Noten賞 などの名誉ある賞を授与されて卒業という華々しい経緯を持ちます。各国の民族衣装を解釈して素材感や色出しにも独自性の高いアプローチが光ります。ノマドな無国籍な印象を強く受ける JAN-JAN のコレクションは、デイリーウェアと呼ぶには強い個性を持ちますが、あくまでもケミカルさはなく自然な風合いというのが強く漂います。愛日家でもある JAN-JAN が店頭に遊びに来てくれた際の着こなしも痛烈で、服を着るというよりかは布を纏うという印象。一枚にも見えるし、3,4枚重ねているようにも見えてします。生地の重なりやドレープが美しかったのは忘れられません。お人柄も風貌も繊細でとても魅力的。日本人である自分よりも日本の事をよく知ってはるなと思った事も忘れられません。

O project は JAN-JAN が作るグローバル展開のデイリーウェアラインです。生産も初期のベルギーから日本に移り世界観はや製品のクウォリティは落とさずに、手に取りやすくなりました。自由にスタイリングを組む事を許してくれる O prpject は、着る方のスタイルが大きく反映されます。リピーターの皆さまのスタイリングが全く違ったりしていて面白い。快適でリラックスした世界観はシーズンでガラリと変わる事もなく、一貫したスタイルを我々に提案してくれます。

カットソー、スウェットにニットのみでスタートし数年後 O project が新たなる挑戦として始めた布帛シリーズも幾度もシーズンを重ねました。素材は WOOL100% のワッフル状の特殊な生地です。ウールシャツなので適度なウェイトを感じさせてくれますが硬くないし不快感も少ない着用感です。

HAZEL は、ハシバミを意味するマスタード系のカラー。色物でありながら落ち着いたトーンでシックな印象を感じさせてくれます。名前が先か色が先かは分かりませんが、自然界にある色をネーミングするのが毎回素敵です。昔はイエロー系色であればYUZUとかもありましたね、細部にくすぐられますがとても良い色です。そしてブラックはモードな匂いがグッと増えます。イメージは全く異なりますが、テクニカルなグリッドとも取れるし、オーセンティックなリップストップにも感じることができるので、スタイリングは2色で大きく変わります。オーバーフィットなサイズバランスは一目瞭然ですがその中に様々な工夫が施されています。

ダークトーンの控えめなサイズのホーンボタンが配されることで、さり気なくもグッと印象が引き締まります。袖にはループとボタンがひとつ、ボタンを掛けることで袖は手首で溜める事が出来ます。背面の両サイドにはボタンがふたつとボタンホール、折り重ねるように留めることで裾にタックが生まれるのと同時に全体のシルエットもバルーンに仕上がります。アイテムを広げると本当に生地を見ているような贅沢な使い方をしています。

こちらのモデルも背中にヨークが横に広く取られている、ですが生地を取る分量が本当に大きくどれだけ贅沢なの と突っ込みたくなります。JAN-JAN は畳んだりしながら折り紙みたいに作り上げるもう芸術的な作り込み。その息吹がしっかりとかかっています。だからこそ生地の自然なヒダやドレープが生まれるんですね。ポケットは大振りですので、手ぶらでどうぞのスタイルです。目の詰まったウール布帛なのでシワ感も気にならず、型崩れもしずらいです。

定番的にリリースされるシャツ生地のフードスタイル。大判ですがレイヤードスタイルのブランドである所以といいますか、アームはキュッっとテーパードされていて細めです。ブランド初期も、細長い、とにかく大きい、横に長いといったスタイルを作っていました。だからこそ出来る強引にも感じるようで重ねた時の自然な印象。このモデルもまさにシャツでありジャケット。

カットソーの上に羽織るところから始まり、インナーがシャツやニット、スウェットに変わりアウターとしては、着用シーズンは11月くらいまで。そして、もう少し寒くなったら、この上にアウターを着るという流れのスタイリングを提案します。その時に WOOL100% ワッフル生地という珍しい生地が持つ適度な防寒性とウェイト、生地の厚さトータルのバランスとして様々な見え方にハマってくれます。インナーになれば差し色や風合いのアクセントになるので色んな着方を楽しんでくださいね。着用モデル 174cm / 58kg 着用サイズ：M です。日本の季節に適した秋冬素材は、季節感を楽しませてくれつつオリジナリティのある見た目を作ってくれます。

HOODED SHIRTS
Number : [10SRT5]
Color : HAZEL（DK.BEIGE） , DARK SUMI（BLACK）
Material : WOOL 100%
Size : M , L
Price : ￥42,000 +tax

次に同生地で作られる WIDE FIT SHIRT 。上でインナーに使っているのがこのシャツ。アンサンブルで着こなしていただくのも贅沢でお勧め。ふたつでひとつのアイテムにすら見える。もちろん、そうじゃなくても着こなし幅はしっかりあるのでご安心を。ブランドのシグネチャーな提案ラグラン仕様のスッキリ着丈。横広のやりきったサイズバランスが最高に良いです。着やすいし、柄や色は派手ではないけど街で目を引く華があります。あくまでもニュートラルだと思わせてくれるから、スタイリングだって思い思いで楽しくやれます。

シャツとしては珍しいラグラン仕様が目を引きますね。ゆったりとしたフォルムではありますが肩幅に関係なく肩のラインに綺麗に沿うから正解の見え方が無いというか、着る肩の体型次第の見え方を楽しめます。意図的なオーバーサイズで、やっぱりアームはテーパードがキュッと強めなのでインナーにも収まるという具合。よく出来ている。フロントは横向きに、背面は縦向きにもはやパイピングかと見紛うような切り替えが施されています。

高級感のある小ぶりなホーンボタンに襟、そしてカフス。大振りのシルエットにコントラストを生むグッドバランス。ただ大きいだけでなくしっかりとデザインされているのが嬉しい。定着したオーバーサイズですが、だらしなく映らない細かな配慮が効いています。実際にインナーで使う時には襟とカフスが大きいと重ねずらさを感じてしまうので、レイヤードスタイルを提案するブランドの様々なスタイリングを考えると最適な作り込みです。

オーバサイズからボックスシルエットが流行し、その移行のままに着丈が上がっていきワイドフィットになったという流れを個人的には感じます。だから今オーバーサイズで着るならワイドフィットがしっくりきます。着丈スッキリなので、身長を問わないから気になるけど手を出せていなかった方にとっても良いサイズ感です。インナーは逆に長めのモノを合えあせてあげればレイヤードスタイルが完成します。

生地も硬すぎないこそ、綺麗なドレープ感とゆったりと生地が波打ちます。カーテンみたいな感じ。優雅で綺麗な見た目です。着用モデル 174cm / 58kg 着用サイズ：M です。着丈がスッキリとなる様にそのサイズ感にしていますが O project ですから、ゆったりサイズアップもちろん推奨。丈も長く出過ぎずにお尻すっぽり隠れちゃうことも無いので、パンツのボリュームも選ばない。

何と言ってもこのワッフル生地が良いし色が良い。ブラックに見えるカラーも DARK SUMI = チャコールですので、重くなりすぎません。毎回思うのですがカラーのネーミングが良い。ウール素材なので、年間着れますよっていう訳にはいかないのですが、季節を楽しむという意味だったり実際に涼しくなったっ時の実用性は高い。ウールは匂いが残りずらいのと、着る時期を考えたら汗もかかないでしょうからお洗濯もほとんどしなくて大丈夫。手入れ難しそうと言うのがネックになりそうな方はご安心ください。色の安定度のも高いので色抜けせずにカラーリングをキープしてくれます。ブロードやタイプライターなどコットン素材をお持ちの方は多いと思うので、質感の大きく異なるウールシャツは新鮮で良いです。

WIDE FIT SHIRTS
Number : [10srt3]
Color : HAZEL（DK.BEIGE） , DARK SUMI（BLACK）
Material : WOOL 100%
Size : M , L
Price : ￥34,000 +tax

そして最後にRegular Shirts。と言ってももちろんオーセンティックなレギュラーフィットではありません。ブレない徹底した世界観を提案する O project のレギュラーフィットだから勿論、袖がテーパードする全体にはゆったりとしたルーズなバランス。丈は長くも短くも無いので、その点はオールマイティな印象です。ディテールがラグランでは無くてセットインスリーブとなりますが、がっつり5,6cmくらいは肩が落ちます。そして、ヨークも一緒に落ちるので肩周りのヒダ感がとても良い。プリーツも入るので収まりよく表情が出ます。前置きが長くなりましたが、最大の特徴はこの起毛間のあるリネン素材。ぜひ触って欲しい質感。アンティークなどの生地で海外の方が多いですが、地厚なリネンはリネンといっても年間モノです。

小振りの襟に細めのカフスで、全体にルーズなバランスを引き締めます。そして、左胸につく大判ポケットがアクセントに。もちろん便利ですよ、急な手荷物は詰め込んじゃってください。白系のシャツだと同系色になるのがほとんどですが、ダークトーンのホーンボタンがアクセントになります。生地感ともよく合います。シェルじゃ無いのがちょっと陸の匂いというか牧歌的な印象を与えます。小振りながらも厚みのある高級感のあるボタンです。

文章だとなかなか伝えずらい起毛したこのリネン。すっごく簡単に言えば地厚なコットンフランネルを想像してください。柔らかくて肌に気持ちいあの感じです。ですが、リネンになることで和紙素材みたいな独特なハリがあります。シワ感もざっくりとした大味なシワが入りますが、大振りのサイズバランスのおかげでシワも服を立体的に表情豊かに見せる為の大きな役割を果たしています。透け感や光沢もないので秋・冬・春を快適に過ごすことのできる素材感。白ですが清潔感満載ともならないのがちょうどよく感じてくれる方も多いのではないでしょうか。スラックスを合わせても綺麗になりすぎないし。適度な粗野さがちょうど良い。ブラウンやベージュ系との色合わせがオススメです。着丈スッキリが気分かなとも思うので、着用モデル 174cm / 58kg で、着用サイズ：M です。 O PROJECT｜オープロジェクト 2020秋冬 をお楽しみ下さい。

REGULAR SHIRTS
Number : [10SRT1]
Color : White
Material : LINEN 100%
Size : M , L
Price : ￥23,000 +tax

O PROJECT｜オープロジェクト
JAN-JAN VAN ESSCHE｜ヤンヤンヴァンエシュの新ブランドが、2016年春夏より O project｜オープロジェクト というブランドで展開が始まる。ワードローブの中に『FREE SPIRIT』を注きぎ込んだオープンで自由、そして、ほかにはない彼の手がけるデイリーウエアのコレクション。シーズンテーマは特に設けず、ベルギーメイドのジャージ、モルトン、ニットウェアなどを性別に関係なく、着用者がその時の気分によって自由に着ることかができるシルエットやデザインがコンセプトです。『 O 』が意味するのはひとつの LINK（繋がり）。『オー プロジェクト』の意味する繋がり・廻っている様相を表現しています。アイテムは1点1点異なりながらも、同じときのなかで一つの物語が作られていく素材、カッティング、デザイン、すべてにおいて追求されたブランドです。