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amachi. Collection 000 / AW 22

amachi. Collection 000 / AW 22

“自然と人間の関係性” を題材として 2022 SS のタイミングで新たに提案が始まった Collection 000 。 Designer : 吉本天地 氏 のパーソナルな根底 と amachi. Collection が 10 回を迎えたのを機に、シーズン毎のコンセプチュアルな作品作りとは軸の異なる、現在と未来に向けた恒久的な日常着としてのワードローブを提案してくれます。
オリジナリティのある amachi. スタンダード。純天然染料染を核に、数品番のシグネチャーアイテムが取り揃えられています。例えば、前回のタイミングでリリースされたカラーリングを見過ごしていても、半年後に感覚がマッチして魅了されて手にして頂くも良い。手にして頂ければ 2,3 年後に着用する頻度がもしかしたら1番着用する時がある。きっとその時にもその品番は amachi. からリリースされているだろうから、アイテムの魅力は常に均一であり、時代の流れとは違う部分に存在するオンリーワンな魅力を放ち続けるでしょう。そして、毎回染料は変わりますので、色違いで集めたくなる。そんな童心を擽ってもくれる、まさにパーマネントなコレクションです。
「その色買っておけば良かった!」なんて会話もたくさん生まれるんだろうなと、楽しい想像をしてしまいます。

 

 

黄金花 = Laib Yellow
今季の “垂直性” というテーマの中で最も高い位置に存在する “光” の色を落とし込んだ YELLOW です。染めに用いられるのは 黄金花(コガネバナ)と呼ばれる紫色の美しい花を咲かせる植物。その、根っこが 黄色く 名称にも影響しています。勝手に 黄金色の 花を想像していたので、虚を突かれたようでした。染色家との綿密なコミュニケーションにより誕生する amachi. 純天然染色。感動を覚えます。 色名の Laib というのは 主に彫刻家として知られる ドイツ人 アーティスト Wolfgang Laib の作品に用いられる “花粉” のイメージとの類似性から名付けられています。

 

 

矢車附子 = Calvatia Gray

黄金花と同様に 今季の “垂直性” というテーマの中で色味のリサーチをする中で出会った “きのこの一種” が色のモチーフ。”Calvatia” というその “きのこ” が色名称になっております。和名では オニフスベ と呼ばれ、乾燥した際の色味が グレーにブラウン が混じった様な独特な美しい色味を持つそうです。そんな 自然界が生んだならではの 独自性のある 色味を 見事に表現。このお話を聞いてから 見ると 余計に 魅力が際立ちます。その色を 表現するために 選ばれたのが 矢車附子(ヤシャブシ)との事。それを 使ったからではなく それを表現する為の 最適な染料 を同じ自然界から 選定する。とても複雑な工程を経て 表現される 特殊かつデイリーなカラーです。

 

 

DATE :

2022.08.18 (THU) NOW ON SALE

 

PLACE :

Silver and Gold Tokyo

〒150-0001

東京都渋谷区神宮前5-45-2

03-6427-1595

sg-tokyo@silver-and-gold.com

 

Silver and Gold Umeda

〒530-0014

大阪市北区鶴野町1-3 安田ビル103

06-6375-8288

sg-umeda@silver-and-gold.com

 

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info@silver-and-gold.com

 

 

 

Collection 000 の中で展開される Side Slit Shirt は 春夏にはタイミングではリネン素材でリリースされていました。クラシックなフィットとレングスのノーカラーシャツ。緩やかな印象でお召しいただけますが、重ね着としても大変優秀でバランス感覚に優れています。ボタンひとつからも拘りを感じさせてくれる定番品。

素材は普遍的でありながら 大変特殊かつ複雑な表情を窺うことができます。甘く織った柔らかなウール素材をベースとして、ランダムな位置にシュリンク(縮み)が入る様に なんと “手作業” でリピート性のない塩縮加工を施しています。量産では不可能な世界観と手間が為せるオリジナルな表情。更に 製品染を施すことで シワ感が 1レイヤー 深まり 強い起伏が。柄の様にわずかな色ムラが出ているのは、加工に染色が反応し生まれたもの。ニュートラルな表情がは放つ複雑性は、やはり 時間と手間 が確実に存在しています。驚くほどに心地よいウールシャツをご体感ください。

 

MODEL:Side Slit Shirt [AY11-21]
COLOR:Laib Yellow , SIZE : 5/(M) , 6/(L)
PRICE:¥50,600 tax-in

 

 

 

 

恒久提案の Collection 000 の中で年間用いられる 高密度コットンツイル。天地氏にそのファブリックの事をお伺い致しました。

( Designer : Yoshimoto amachi 氏 ) 倉敷の機屋に生産して頂いている、高密度コットンツイルを使用しています。太番手の糸をシャトル織機で高密度に織り込み、仕上げも独自の工程を踏むことにより わずかな起毛感を感じるタッチを生み出しています。このファブリック自体は、機屋が長年かけて開発・アップデートを重ねてきた恒久的な素材です。僕らがコレクションラインで毎シーズン開発する様々なファブリックのように、それ自体にamachi.のオリジナリティや、シーズンの空気感が強く込められている訳ではありませんが ある種のニュートラルなバランス感、普遍的であると同時にあきらかに普通ではない。その様な仕上がりに徐々に惚れ込み Collection 000 として使い続ける決心に至っています。また amachi. で展開する純天然染色による製品染めと、このファブリックの組み合わせは、両者の魅力を高めあっていると感じます。

 

MODEL:Meeting Jacket – FO [AY00-2-1]
COLOR:Laib Yellow , SIZE : 4/(S) , 5/(M)
PRICE:¥66,000 tax-in

 

 

 

 

ご自身が打ち合わせ等の場では、ほぼ必ず着用し大ぶりのポケットに iPad を忍ばせて、手ぶらで移動するというのが Meeting Jacket と名称される所以。実際に COMES A TIME で インスタレーションを開催して頂き来阪された際もその様にされていたのが印象深いです。amachi. 流 カバーオールジャケットというのが印象です。ルーツとしてもそうですし、正にワークジャケット型です。身幅と袖の筒が広く、快適に着用し重ねる事ができます。ネックには V ゾーンがあるので、インナーは薄着でもフーディでも纏まりを得ます。少し前まではプルオーバーでの展開でしたが、フロントオープン仕様になり、羽織る事が出来るようになったのも大きな変化です。

 

MODEL:Meeting Jacket – FO [AY00-2-1]
COLOR:Calvatia Gray , SIZE : 4/(S) , 5/(M)
PRICE:¥66,000 tax-in

 

 

 

amachi. Collection 000 / AW 22 のご紹介でした。Collection は今後も普遍的に重ねられていきますが、今後も Collection は “000” です。気に入った 純天然染色 があれば迷わずに飛び込んで下さい。製品染めによる独自のムラっけは、柔和で手の質感が強く漂います。経年変化も目を見張るものがありますので、強い色ほど変化も楽しんで頂けるのも面白さです。着馴染ませて行く。育った表情を想像しながら、店頭でご覧くださいませ。

 

 

amachi.|アマチ

量産することではなく手間暇をじっくりとかけて作り込まれる amachi. の服は、身に纏う時の高揚感を与えてくれます。アプローチは文学やカルチャーが色濃く投影され、amachi. のコレクションを機に目線の変化を及ぼしてくれ時間の流れがゆっくりと感じさせられます。継続的で一貫したストーリーの下自身の実体験からも着想を得た吉本氏でなければ表現できない特別なコレクションは、世代を超え魅力に満ち溢れています。