Silver and Gold
2019.07.23

cantate|カンタータ

< Introduction > 松島さんご無沙汰しています。毎回大変ご好評頂いております cantate|カンタータ 新作販売会・次シーズンプレビューイベント。今季も開催にご協力いただきありがとうございます。半年は早いですね。前回もお願いしましたが Question & Answer 宜しくお願いします。引き続き夜が足りないご活躍かと思いますが、お元気ですか??

< Shin Matsushima > はい!元気です!もう次の20AWの準備がスタートしていまして、まだしばらくは落ち着く時間を作れそうにないです・・・ただ夜が足りないのは相も変わらずですね。 健康面が心配ですw

 

 

 

< cantate - EVENT INFORMATION >

日程 : 8/3 (SAT) & 8/4 (SUN)

会場:Silver and Gold Umeda Store

内容:2019A/W新作の販売開始と期間中デザイナー松島 紳氏による接客販売。2020S/S展示会サンプルを2日間のみ展示。今季のアイテムをデザイナー松島氏から直にお話ししながらお選び頂けます。そして次シーズンのコレクションを一足先にご覧いただける数少ない機会となります。そして今回も Shin Matsushima Exclusive Rios of Mercedes を期間中のみ販売させて頂きます。

 

 

 

< Question1 > catate 2019 A/W presentation session #008 8回目のコレクションを迎える今季。継続的に展開される品番に加え、#007のワンサイズ塩縮モッズやバンドカラーシャツが登場したように、#008も新しい挑戦も見受けられます。新作 Pajama Shirt や Dress Collar Shirt など、フィッティングが適度にゆったりとした提案も注目ですが、そのフィッティングを生みだす上で特に拘った点はどこですか?

< Answer > 品よく見えるようパターン作りには配慮しています。 すごく大きなシルエットの服が流行っていますが、なかなか品が良く見えづらい部分もあります。 あくまで適度なゆとりやフィットする部分はしっかり絞りを入れることで、着ていてもストレスを感じづらく、見た目にも映えてくると思います。 服は衿ぐりと肩で着ると言いますが、パターンのお陰で手に持つと重い服も着ると軽く感じるはずです。 試されたことがない人も一度試して頂ければと思います。

 

 

 

< Question2 > 新型で言えばラングラー型のストレートシルエットのジーンズとカバーオール。ウェスタンな香りがする、男っぽくも色気を感じる品番が気になりました。松島氏の足元と言えば Rios of Mercedes ですから、ある意味真骨頂ですね。

< Answer > ウェスタンのジャンルは男の服でも珍しくデザインや装飾がされている数少ないジャンルです。 実用性からいつの間にかデザインに変わっていった物も多い中、あくまでシンプルにコーディネートに取り入れやすいようデザインしています。 洒落者が好み始めているウエスタンをチャレンジしてみてください!

 

 

 

< Question3 > ウィメンズも厚みが出ましたね。見ていてとても美しく繊細だけれど芯のある女性像が浮かぶ様な。今後のウィメンズ含め cantate の展望をお聞かせいただけますか?2020 S/S presentation session #009 の先見会も同時開催させて頂くので、次シーズンの事も少しだけ教えてください。

< Answer > 20SSシーズンはミッドナイトブルーのタキシード、ストライプのシャツや初めて提案させて頂く商品が多いと思います。 生地の肌触りにはいつも気を使っていますが、今回のクオリティも秀逸ですので指どおりに感動してみてください。 ウィメンズに関してはデートしてみたい女性像でしょうか・・・肌恋しいです。w

 

 

 

< Question4 > 毎シーズン関西までお越し頂きありがとうございます。そういえば聞いた事が無かったですが関西は松島さんからみてどう映りますか?

< Answer > ぼくは、北海道の片田舎出身なのでどちらに伺っても都会だなと思いますが、 さすが第二の首都なだけあって毎度びっくりします! 明石の蛸、鯛、鯖など美味しいものだらけなことと、繊維業も盛んな街ですので取り組み先も多くよくお邪魔しています。

 

 

 

< Question5 > 少しだけ話に出ましたが Rios of Mercedes by Shin Matsushima 第2弾。楽しみにしていました。今回のポイントを教えて下さい。

< Answer > まず、レザーの香りを嗅いで欲しいです! きっと嗅いだことがある香りだと思いますが、メジャーリーグの選手が実際に使用しているグローブと全く一緒のレザーで別注かけてます。 タンナーはコードバンで有名なHorweenです。 レザーだけでもスペシャルですが・・・ 特に今回のRios of Mercedesはとんがりブーツを履いたことがない人でも履きやすいよう、 ウエルトのステッチを一般的なシングルからダブルステッチにしています。 Riosもとんがりブーツで行うのは初めての仕様です。 履けばわかるので、履いてみてください。

 

 

 

< Message > 最後にイベントを楽しみにして下さっている皆様にメッセージをお願いします。

< Answer > ご来店心よりお待ちしております! 松島 紳

 

 

 

cantate|カンタータ が作り出すコレクションの一点一点は、全て稀有な職人技の集大成。どの工程のどの職人が欠けても生みだすことは叶いません。採算を度外視した本当に作りたい服を作りきる姿。そして手にした方を絶対に満足させる自信。は、一石一朝に確立されるわけがなく、これまでの実直に積み上げてきた毎日・毎分・毎秒があってこそ。日本の職人がもつ手の細かな信頼のおける技は、眼鏡しかり日本の伝統工芸としての側面を持ちます。そして、年月を重ねて培われた卓越した技をもつ職人や、世界的に数がすくない機械などを守る。そういった側面も感じます。

稀有な職人技は誰しもに提供されるものでは無いのも事実。松島氏だからこそ生みだし、そして作りあげる事ができる一着なのです。高価に感じるかも分かりませんが、お客様(我々自身も)の非常に高いリピート率から感じるのは、高い満足度。コレクションはシーズン毎にガラリと変わる事もなく、永遠の定番服を手にして頂けるのです。もちろん、スタイリング次第でモダンにも表現は可能。例えば流行ではないサイズ感・カラーリングにデザインソースだったとしても、着るきっかけにもなる。cantate|カンタータ の魅力は、手にして頂ければ尚更に感じていただけます。デザイナーと職人の息のあった信頼関係と連携で丁寧に時間をかけて生み出される為、生産数もそれぞれが少ない。だからこそアーカイブにも価値を感じる、こういったブランドならではの魅力。ポストビンテージ cantate です。

 

 

 

cantate|カンタータ

強く撚りをかけた糸で織られた極上の生地、 上着に入った南京玉縁、揉玉、松葉閂のディテール、 そこには手仕事でしか表現できない職人技が香ります。 日本の機屋で糸から織り上げたセルヴィッチデニムや ジーンズに付いた古いタロンのジッパーに つくり手の熱い気持ちが込められています。 昔ながらの上等な生地を探し出し、 職人的な技、古い機械で仕立てるのは cantateにとっては、それが必然だから。 cantate──目指すのは「ハレとケのワードローブ」。 日常と非日常、2つの顔を行き来できる服を思い描いています。 昔、古着屋で見つけたサヴィルロウで注文された上着。 仕立屋の名前は内ポケットの裏側のひっそりと 縫い付けられていました。 それは着ている服がどこ製のものであるか見抜かれないように。 英国紳士にとって、ブランドをひけらかすことは エチケットにも、紳士道にも反することだからです。 cantateのネームも、 しつけ糸を仮止めするように付けられています。 ネームはできれば外してから着ていただきたい。 服よりも、それを着る人が一番に輝いて欲しいと思うからです。 cantateとは、クラシック音楽の一種、 オーケストの伴奏が付いた声楽曲を意味します。 cantateを耳にすれば、 どこにいても非日常を感じ、 その音色が心を落ち着かせてくれます。 cantate同様に、 非日常を堪能できる、美意識を持った服づくり。 そして日常を意識した、 一生手放せないような普遍的な服。 そんな服をcantateはつくり続けていきます。

 

Shin Matsushima|松島 紳

北海道出身、古着の501XXのジーンズと フレンチヴィンテージに魅せられて、 ファッションの世界に進む。 文化服装学院卒業後、多くのブランドで、 デザイン、企画、生産等を経験、 2015年、ハイファションブランド 「cantate(カンタータ)」を立ち上げる。 日本最高峰の機屋、工場と直接コンタクトを取りながら、 メイド・イン・ジャパンのスタンダード服を創り続ける。

 

 

 

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