SG:ずばり、高橋氏から見たこの革の魅力を教えて下さい。
高橋:「洗練されたものではなく、トスカーナが生んだ土臭いカントリーなマテリアルの印象 ナチュラルさが持ち味です。そして、使い手による表情の変化が楽しめるレザーだと思っております。例えば、おろしたてのブルージーンズも利用頻度や洗濯によって変化していくところが魅力である事と同様に考えられても良いでしょう。手入れをしながら、あるいはメンテナンスを行い長い期間に履けるブーツだと思っております。男性にはギア的な捉え方でも楽しめると考えます。バケッタレザーの質感は経年変化により色艶などが変化しつつ、手入れをしながら持ち主の好みに変化していくレザーなのです」
5年後 10年後、更にその先までが楽しみです。マウンテンブーツと言うデザインソースだからタフに履き込んだ表情も、勿論丁寧に履き込んだ様も良いのでしょうね。履いた人に染まる。ブルージーンズとの対比が凄く腑に落ちました。最新=最良 が当てはまらないプロダクトというのは如何なる時代でも嗜好を擽りますね。ちょうどマウンテンブーツ探していたんです。昨今のスニーカー聡明期。当店で皆様が選んでくれる物も レトロさだったりボリューム感だったり。というのはキーワードとして潜伏している気がします。革靴で表現するならドンピシャじゃないかとそれでいて今見ると本当に新鮮。
SG:Vinch MOUNTAIN BOOTS という1足をファッションとして身に纏うのは勿論なのですが、靴好きとしては最高の表情をしたこのブーツは “所有欲” を掻き立たせてくれます。トレンドとは無縁の完成された1足だと感じてしまいますが、何故 2022 年 このタイミングで再度生産を手掛けられたのでしょうか?
高橋:「復活させた深い根拠はありませんが、靴としての周期的な需要を感じました。ファッションとしてのリンクは特にはありませんが、以前に見た方や購入された方達も含めて、新しい世代に向けて紹介したいと考えております。」
MODEL:MOUNTAIN BOOTS – VACCHETTA REVERSE
NUMBER : [19]
COLOR:NATURAL
SIZE : 40 , 41 , 42 , 43
PRICE:¥62,700 tax-in
MODEL:MOUNTAIN BOOTS – VACCHETTA FULL GRAIN
NUMBER : [19]
COLOR:BLACK
SIZE : 40 , 41 , 42 , 43
PRICE:¥62,700 tax-in